AfterEffects de KokoroUkiuki

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フッテージとレイヤーについて

プロジェクトパネルに読み込まれた素材はフッテージと呼ばれ
タイムラインに配置された素材はレイヤーと呼ばれています。

同じ素材なのに
どうして呼び名が変わっているのでしょうか?

ヘルプにも
「フッテージからレイヤーを作成する」
というページがあります。

レイヤーを作成するというと
フォトショップのように
空のレイヤーを用意できるように感じますが
そのようなコマンドはなく
フッテージをタイムラインに配置したら
自動的にレイヤーが用意され、そのレイヤーの中にフッテージが収まるイメージです。

その際、何がおきているのでしょうか。

AEは合成ソフトです。
合成というからには
半透明にしたり、切り抜いたり、ということができなければなりません。
イメージはRGBの3つのチャンネルにて表現されますが
透明・不透明を管理するものがアルファチャンネルです。

半透明にしてイメージを合成したり
マスクやクロマキーで切り抜いたりといった操作は
アルファチャンネルを操作していると言えます。

さて、一枚のJPEGなどをプロジェクトパネルに読み込んだとします。
この時、RGBのチャンネルしかなくアルファチャンネルは持っていません。

それをタイムラインに配置しますと
アルファチャンネルが付加され合成の準備が整います。

その時、
RGBという3つのチャンネルはフッテージが持っていて
アルファチャンネルはレイヤーが持っていると思われます。
マスクや不透明度の情報はフッテージを置き換えても残っているのでそう思うわけです。

また、フッテージ自体がアルファチャンネルを持っている場合があります。
さらに予想ですが
この場合、2つのアルファチャンネルの処理があって
はじめに、素材が持っているアルファチャンネルが処理されて
その後、レイヤーが持っているアルファチャンネルが処理されているのではないかと思います。

アルファチャンネル、エフェクト、ジオメトリクスに加えて
映像や音素材であればイン点アウト点という情報も
レイヤーが持ち
その中に入っているフッテージが
それらの影響を受けていると捉えられると思います。

さて、実際の作業において
フッテージとレイヤーを認識する事が何につながるのでしょうか?

ここでプロジェクトパネルで映像のフッテージをダブルクリックしてみましょう。
するとシンプルなビューアーが開きます。

次は、オプションを押しながらダブルクリックしてみましょう。
すると「フッテージパネル」が開きます。
この状態はタイムラインに配置していなくても
レイヤーという器に入ってタイムラインに配置する準備が整ったものと捉えられます。
アルファチャンネルがない素材であってもアルファチャンネルが用意されていたり
イン点、アウト点も指定できたりします。
さらに、さきほどシンプルにダブルクリックして開くビューアーと異なり
フッテージパネルの情報は、フッテージを変換ダイアログボックスによる
AEの解釈がなされた後の状態を表示しています。

このフッテージパネルでは
一般的な映像編集ソフトにおけるソースモニターのような使い方ができます。
このパネル内で映像尺をトリミングしたものを
リップルインサート編集、オーバーレイ編集といった方法で
タイムラインに配置することができます。
例えば、長尺の素材で使用箇所がとびとびのフッテージを扱う際には
フッテージパネルにてトリミングしたものを
つぎつぎにコンポジションへざっと配置する、というのも
お勧めできる作業フローかもしれません。

次にタイムラインに配置した映像素材をダブルクリックしてみます。
フッテージパネルと大変似たようなパネルが表示されますが機能は異なります。
フッテージパネルではフッテージの映像尺をトリミングして
コンポジションに配置しましたが
レイヤーパネルでは逆に、ダブルクリックしたレイヤーのイン点アウト点を編集したり
レイヤーならではがもつマスクを編集できたりします。

尺のトリミングということでは同じ働きですが
フッテージパネルにおけるそれは
配置する以前の話なのでコンポジションの現在の結果には何も影響はなく、
レイヤーパネルにおけるそれは
すでにタイムライン/コンポジションに配置されたものを編集するので
その結果はそのままコンポジションに影響します。

尺のトリミング以外の違いもみていきましょう。
レイヤーパネルでは右下にある「レンダリング」チェックボックスがあります。
これはレイヤーパネル内におけるレンダリングで
つまりはパネル内の表示モードを変更する機能です。
エフェクトやマスクを反映させるか否かを切り替える事ができます。
これはパネル内の表示だけの問題なので
マスクのON、OFFではありません。
表示上マスクが切られていないように見えても
結果はマスクが切られています。

コンポジションにてマスクを切ると
切り抜かれた部分しかイメージを見る事ができませんが
レイヤーパネルではイメージの全てを表示しつつ
マスクのラインを描けるので
場合によってはマスクが引きやすいかもしれません。
また、その操作はコンポジションにおいてリアルタイムに反映されていますので
切り抜かれる前のイメージと
切り抜かれ&他のレイヤーと合成された結果を見ながら
作業を進める事ができます。

(↓フッテージパネルの横にコンポジションパネルを配置しての様子です)

Basic9-1.png



同じ素材でも
どこから素材に対して編集をアプローチしているのかで
出来る事が変わってくるのですね。

またフッテージパネル、レイヤーパネルを利用しなくても
最終合成箇所であるコンポジションパネルで
やろうと思えば同じ結果を導ける訳ですが
プロジェクトパネルとコンポジションパネルの間に位置する
これら2つのパネルとその機能を知ることで
よりスマートな作業をする可能性が膨らむのではないかな、と思います。