写真で光あそび

  露出とRGB値について

ある光を2倍にした時、人間は2倍の明るさになった、とは感じないらしいです。

それは個人個人で異なるものかと思いますが

そこには、およその何かしらの法則があるようです。

 

現像ソフトのライトルームのパラメーターに「露光量」があります。

0から+1にする事で、2倍の明るさになります。

ソフト的には、何かしらの法則をもって、RGBを変換し、見た目の印象をシュミレートしています。

 

ここで、グレーカードを撮影し、ライトルームに読み込んだとき、RGB:各50%だったとします。

 

まず、そこからライトルームの露光量スライダーを1段上げて

2倍の明るさで撮影した状況をシュミレーションしてみます。

 

この時、2倍だからといって

RGB:各50%が、100%へと、真っ白になる訳ではない事は感覚的にはわかりますが

一体どのような値になるのでしょうか?

 

およそRGB:各70%になりました。

 

このように、各段ごとに調べ表にしてみました。

(これが現像ソフトによって同じなのか、異なるのか興味があるところです。)

同じ1段でも、変化の大きなところと、小さなところがありました。

 

例えば、同じ写真の中に

RGB:各50%のピクセルとRGB:各90%のピクセルがあったとします。

 

この写真を

ライトルームにて、撮影時にセンサーが受けた光の2倍強く感じたようにするべく

露光量スライダーを、0から+1にしたとします。

 

すると、

さきほど、RGB:各50%のピクセルだったものは、およそ20%増加するのに対し

さきほど、RGB:各90%のピクセルだったものは、数%分が増加します。

 

各ピクセルの明るさごとに、同じ一段でも増加分が変わってくるのですね。

 

この事から

例えば、Photoshopなどで、黒い平面レイヤーを写真の上に配置して50%の不透明度にしても1段暗くなったとは感じれない事がわかります。

この場合は、各ピクセルに対して一律に1/2の輝度値になっていると考えられます。

 

また、例えば多灯ライティングなどで、こことここは一段差で組もう、と言ったときも

RGB:各50% あたりに着目した一段差と

RGB:各90% あたりに着目した一段差とは見た目の感覚が異なるので

あまり適切な表現ではないようにも思いました。