写真で光あそび
小さなソフトボックスを近距離で使ってみる
■ はじめに ■
発光面から距離があるほど、光の面は広がっていくが
それが広がる前の、モディファイヤのコントラスト(ホットスポットから減衰)の特徴がよくあらわれる近距離での照射テスト。
■ 真上 ■
・カメラの光軸とストロボの光軸に、角度がついている、
かつ、光源の小ささと、距離が近くから、ということで、コントラストの高いカッコいい系な写りとなった。
・ヘアが目立ちすぎるので、これをメインとする場面は少ないと思われる。
■ フロントトップぎみ ■
・カメラの光軸とストロボの光軸に、角度がついている、
かつ、光源の小ささと、距離が近くから、ということで、コントラストの高いカッコいい系な写りとなった。
・顔にも光があたり、メインとしてありうるライティングと感じた。
■ フロントトップぎみ/ストロボを横へ ■
・そのまま、カメラから見て少しだけ上手に移動させた。
これだけ近くから照射していると、少しの移動で結果は大きく変わった。
顔の左右で陰影がついた。ループライティングのような結果に。
■ フロントトップぎみ /ストロボをさらに横へ ■
・さらにそのまま、カメラから見て上手に移動させた。
より顔の左右で陰影がついた。レンブラントライティングのような結果に。
■ フロントトップ / 中央 ■
・カメラの光軸とストロボの光軸は、およそ45度。陰影はあるが、ライティングの印象として平面的な感じが漂ってきた。
45度というのは正面からのライティングに属すると考えてもよい印象。
・ヘアからの反射がカメラに向かって多く返ってくるようになり、ヘアの質感が出てグラマラスな印象となった。
■ フット ■
・カメラの光軸とストロボの光軸は、およそー45度。同じ表情なのに、まつげなど逆さに影ができ、目がつりあがって見えるなど
ストロボが発光していない時に肉眼で見ている印象とは大きく異なるものだった。
違和感を演出するのには向いているのかもしれない。
単独では違和感があるが、トップライトと合わせたクラムシェルの一要素として利用されるライトで
その際は、美や威厳やステージ感、特別感の演出をしてくれると捉えている。
・下側のヘアからの反射が多く返ってきている。
■ サイド / モデル真横 ■
・小さいソフトボックス、かつ、近距離ということで、反対側に光がまわりこまず
スプリットライティングのスプリット感が強く出ている。
■ サイド / カメラよりにシフト ■
・顔にとっては発光面が大きくなったとも捉えられ、顔のシャドー側に光が届き始めた。
・左の頬を明るくするとなると、レフ板を着想するが、全体が明るくなりすぎてしまうということがある。
本当にうっすら感じさせる程度、ということであれば、発光面のサイズ調整やこの移動で調整するのも良さそうである。
■ サイド / さらにカメラよりにシフト ■
・光の芯は顔の前を横切りフェザリングによるライティング。
近くからの照射でコントラストがありながらも、やさしくもあり、
ドラマ性は上記に比べ少ないかもしれないが、スタンダードなライティングとして使えそうな印象となった。
今回は小さいソフトボックスのみのテストでしたが、その表現もさまざま。
ソフトボックスにはサイズがいくつもあるわけですが、大は小を兼ねる、といった兼務できるものではないとも感じました。