写真で光あそび
トップライトについて
マグナムリフレクター (人物真上) vs マグナムリフレクター (そのまま人物後ろへ)
■ 検証内容 ■
トップライトのモディファイヤはマグラムリフレクター(グリッド無し)で、ストロボ位置を変更しての比較。(移動距離は人物後方へ50cmほど)
マグナムリフレクター(人物真上)
マグナムリフレクター(そのまま人物後ろへ)
マグナムリフレクター(人物真上)
・ヘアのハイライトが天使の輪的にカチューシャをするあたりに入った。
しかし「ハイライトはいりました」感が強い印象も。
・アンブレラよりモディファイヤとしての発光面が小さい分
ハイライトは比較的細くなった。
・ストロボと頭とカメラの位置関係より
ヘアのハイライトという名の反射光の内訳としては
右と比較すると、鏡面反射光が少なく、拡散光が多いため
しっとりとした。
・全身を見ると人物に対しては、頭、肩、胸へと影響している。
・胸に立体感がある。
しかし他のライトを組んで行く際にそちらで立体感がだせればよく
逆にトップだけで充分明るくすぎるとも言えるかもしれない。
・濃い影が人物真下に出た。
真下に出る事で
他のライトがつくる影と合わせやすいと思った。
マグナムリフレクター(そのまま人物後ろへ)
・ヘアのハイライトが天使の輪的に頭上付近に入った。
しかし「ハイライトはいりました」感が強い印象も。
・アンブレラよりモディファイヤとしての発光面が小さい分
ハイライトは比較的細くなった。
・ストロボと頭とカメラの位置関係より
ヘアのハイライトという名の反射光の内訳としては
左と比較すると、鏡面反射光が多く、拡散光が少ないため
キラリとした。
・全身を見ると人物に対しては、頭、肩へと影響している。
・胸に立体感がない。
しかし他のライトを組んで行く際にそちらで立体感がだせればよい。
・濃い影がカメラ側に伸びた。
これにより、他のライトがつくる影と合わせると
影のあちこち感が出てしまうように思った。
■ 結論 ■
マグナムリフレクターは
ストロボ発光面からリフレクターに触れず直射光として進む光に
金属製の銀のリフレクターにより、鏡面反射率の高い、拡散の少ない反射光が
狭い照射角におさまるべく集光され
結果として、局所的に明るく照らす性質のもの。
ヘアのハイライトだけを見ると、アンブレラもマグナムリフレクターも大きな違いは無いように思ったが
アンブレラは 「ヘアのハイライト」 + 「壁面を含めた空間に対するベースの光」 の
2つの役割を担う形での照射となったが
マグナムリフレクターのような集光性の高いものをトップで用いると
上記の写真の様に、人物の輪郭(輪郭=ヘア、肩、胸)と、空間へは床のみを照らす役割となった。
今回、ストロボヘッドが頭上に近く、照射角が狭いまま光をヘアに届かせたが
もしストロボヘッドを遠くに配置しつつ、狭い範囲のまま照射したい場合には、グリッドの出番。
アンブレラ、リフレクター問わず、ヘアというもの自体、鏡面反射をする艶のあるマテリアルなので
トップは真上からの多少しっとりとする印象が好みかもしれない。
(少し手前になりすぎると鼻や顔に変な光があたるのでそうならない範囲で)
また胸の立体感を出すにも真上が一番出しやすいので個人的には一石二鳥的ライトと思ってます。